♪『和歌山ブルース』

　昭和ヒット曲に『和歌山ブルース』（吉川静夫作詞、吉田正作曲）があります。

♬「逢いたい、見たい、すがりたい、そんな気持ちにさせるのは～」、歌った歌手は古都清乃さん。

　昭和40年に「吉田正学校」に入門した古都さんは『初恋笠』でデビュー、その後シングルレコードのB面としてリリースした『和歌山ブルース』が昭和50年半ば頃から西日本を中心に有線放送で徐々にリクエストが殺到するようになり、やがて全国に浸透して行きました。以降新たな形でリリースを進める中で実数は100万枚を超え、現在に至るまで根強く売れ続けている大ロングセラー曲です。

　その古都清乃さんが「歌手生活55周年記念・新曲発表と感謝の集い・古都清乃ディナーショー」を3月16日（土）浅草ビューホテルで開催し、私が司会を務めさせて頂きます。ゲスト歌手は『美しい十代』でお馴染み、吉田門下の三田明さんです。

　昭和の歌謡界に花を咲かせ、今尚ステージからはつらつと歌声を届けている古都清乃さんの節目に、司会者としてマイクを持たせて頂けること、とても光栄に思っています。みんかよ演歌歌謡曲ファンの皆様、是非お越し頂き昭和歌謡にどうぞ酔って下さい、お待ちしています。

　結びに昭和歌謡史に歴史を刻んだ八代亜紀さん、冠二郎さんの訃報には、生前司会をさせて頂いた者としてとても寂しく、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

（隔週月曜日掲載、日本司会芸能協会副会長）